Vol.6|断水でも清潔キープ!防災シャワー・携帯浄水器・簡易トイレまとめ

目次

🚱 水が止まった時、困るのは「飲み水」だけじゃない

地震・台風・豪雨などの災害では、電気だけでなく「水道」も止まることがあります。
飲料水はもちろん、顔を洗う、歯を磨く、トイレを流す——
私たちの生活のほとんどが“水”に支えられていることを痛感します。

特に、夏場や避難生活では衛生管理が健康を左右します。
手が洗えない・汗が流せない・トイレが使えない状態が続くと、
感染症やストレス、体調不良の原因にもなります。

そこで今回は、**「断水しても清潔に過ごすための防災家電・グッズ」**をテーマに、
“水の備え”をトータルで考えていきましょう。

💧 断水時の3大課題と解決の方向性

課題対応策
① 清潔を保ちたい携帯シャワー・ドライシャンプー・ボディシート
② 安全な水を確保したい携帯浄水器・ポリタンク・飲料水備蓄
③ トイレを使いたい簡易トイレ・凝固剤・防臭袋

電気やガスと違い、「水」は代替がきかない資源。
限られた水をどう使い回すか・補うかがカギになります。

🚿 清潔を守る「防災シャワー&ボディケアグッズ」

断水時にお風呂やシャワーが使えないと、
身体の不快感だけでなく、気分も大きく落ち込みます。
そんな時に役立つのが「携帯シャワー」と「水を使わないケア用品」です。

🔹 ① ポータブルシャワー(電動/手動タイプ)

タイプ特徴利用シーン
電動ポンプ式USB充電・ペットボトルやバケツの水を利用短時間の全身シャワーに最適
手押しポンプ式電気不要・空気圧で水を噴射アウトドア・避難生活に便利
重力式(吊り下げタイプ)高所からの落差を利用屋外やキャンプに最適

💧おすすめモデル

💡 使い方の工夫:
水道が止まった場合でも、風呂の残り湯やポリタンクの水を再利用できます。
洗顔・手洗い・簡易洗髪に十分対応。

🔹 ② 水を使わないケアグッズ

断水時には、“水なしで清潔”をテーマにした製品が非常に役立ちます。

グッズ特徴
ドライシャンプー髪にスプレーして拭くだけ。ベタつきを除去。
ボディ用ウェットシート1枚で全身拭ける大型タイプがおすすめ。
歯みがきシート/液体歯みがきうがい不要で口内を清潔に。
除菌ジェル・アルコールスプレー手洗い代わりに使用可能。

💬 Tip:
災害用に限定せず、普段からアウトドアや旅行にも使えるタイプを選ぶと、
定期的に使って在庫回転も自然にできます。

💦 安全な飲み水を確保する「携帯浄水器」

飲料水は命に関わる最重要項目です。
しかし、ペットボトルの備蓄だけでは数日が限界。
そこで注目されているのが、**携帯浄水器(ポータブルウォーターフィルター)**です。

🔹 携帯浄水器の基本構造

  • 中空糸膜フィルター:微生物・細菌を除去(0.1〜0.2μm)
  • 活性炭フィルター:臭いや濁りを除去
  • 手動吸引式 or ポンプ式:川や水たまりの水も飲料レベルに

💧 おすすめ携帯浄水器(2025年版)

ブランドモデル特徴価格帯
LIFESAVER(ライフセーバー)Liberty Bottle99.99%の細菌除去・2,000L使用可能約20,000円
ソーヤーミニ(Sawyer Mini)フィルター内蔵ストロータイプ超軽量・手軽に使用可約4,000円
GRAYL(グレイル)ULTRA PRESS押し出し式・1回15秒で浄水約15,000円
トレビーノ(東レ)PT302日本製・交換フィルター対応約5,000円

💡 選び方のポイント:

  • 家庭備蓄向け:容量多めのボトルタイプ
  • 携帯避難向け:ストロー型 or ポンプ式
  • 長期災害対応:交換フィルター付き

🧴 水を運ぶ・貯めるためのアイテム

  • 折りたたみポリタンク(10〜20L)
     軽量・収納性抜群。バケツ代わりにも。
  • ウォータータンク+蛇口付タイプ
     調理や手洗いにも便利。
  • 浴槽の残り湯を溜めて再利用(バスタブバッグ)
     断水予報時に有効!

🚽 忘れがちな「トイレ問題」も命に関わる備え

断水時、最も困るのがトイレ。
実際に多くの被災地で「トイレが使えない」ことが最大のストレスになっています。
そんな時に必要なのが、**簡易トイレ(非常用トイレ)**です。

🔹 簡易トイレの種類と特徴

タイプ特徴利点
凝固剤タイプ排泄物を瞬時に固めて防臭手軽・家庭備蓄に最適
袋+便座セットタイプ洋式便器や段ボールにセット自宅トイレに設置できる
自立式ポータブルトイレフレーム付きで安定感◎高齢者・介護世帯向け
災害用トイレボックス1回分ずつ包装されたセット避難所・車中泊向け

🚽 おすすめ簡易トイレ(2025年版)

ブランドモデル特徴価格帯
BOS(ボス)防臭袋+凝固剤セット10〜50回分セット臭わないポリ袋が好評約3,000〜6,000円
アイリスオーヤマ「防災トイレパック」便器にかぶせて使用。10回分入り家庭トイレをそのまま利用可約2,500円
LOGOS「携帯トイレセット」コンパクト・登山・避難兼用個包装で持ち運び簡単約1,500円
TOTO「ハイドロネクスト」高吸水ポリマー採用・長期保管対応約4,000円

🧻 トイレ備えの目安

  • 1人あたり1日5回 × 3日分=15回分以上
  • 家族4人なら60回分を目安に備蓄。
    💬 ポイント: 凝固剤だけでなく、防臭袋・除菌スプレー・使い捨て手袋もセットにしておくと安心。

🧩 水がなくても快適に過ごす工夫

  1. ラップをお皿に敷く → 洗い物を減らす
  2. ウェットシートを各部屋に配置 → 清潔を保つ
  3. ペットボトルのキャップに小穴をあけ、簡易シャワー化
  4. 使い終わった水を“二次利用” → トイレや掃除に再利用

💡 Tip:
水の再利用ルールを家族で話し合っておくと、災害時の混乱を防げます。

🌈 フェーズフリーな視点:普段から「水の備え」を暮らしに

防災グッズというと“特別なもの”に感じがちですが、
携帯シャワー・浄水器・簡易トイレは普段から使える実用品です。

  • アウトドアやキャンプ → ポータブルシャワーや浄水器
  • 停電・節水対策 → バケツ型タンクや給水バッグ
  • 高齢者介護 → 携帯トイレや使い捨て用品

「日常の延長に防災を置く」=フェーズフリーな暮らし方。
非常時でも“慣れた道具”がそのまま使える安心を生みます。

🧭 まとめ:水がなくても「清潔」は守れる

電気が止まっても、ガスが止まっても、
最後に人を支えるのは清潔と衛生です。

  • 🚿 携帯シャワーで身体を清潔に
  • 💧 浄水器で安全な飲み水を確保
  • 🚽 簡易トイレで衛生を維持

この3点をそろえることで、
どんな状況でも「人としての生活」を続けられます。

“水の備え”は、単なるサバイバルではなく、
**「暮らしの尊厳を守る防災」**なのです。

🔗 次回予告

次回は、
Vol.7|家族みんなにやさしい!高齢者・ペットにも安心な防災家電🐾
をお届けします。
それぞれの家庭に合わせた“思いやりの備え”をテーマに解説します。

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