Vol.8|ふだん使いしながら備える!“防災リビング”のつくり方

目次

🏠 防災は「しまう」から「見せる」へ

防災グッズというと、
押し入れの奥や玄関の隅に“非常用リュック”として隠しておくイメージがあります。

しかし、いざという時にそれが取り出せない、
どこにあるか分からない……そんな経験はありませんか?

実は今、インテリア業界でも注目されているのが
“見せる防災”=防災リビングという考え方。

それは「防災用品を隠す」のではなく、
普段の暮らしの中に自然に組み込むことで、
日常的に点検・使用しながら備えるスタイルです。

💡 「防災リビング」とは?

“防災リビング”とは、
家族がいつも集まるリビング空間に、防災機能を組み込むこと。

ポイントは3つです。
1️⃣ 普段から使えるデザイン性
2️⃣ すぐ手が届く配置
3️⃣ インテリアと調和するカラー・質感

たとえば、

  • 見た目はおしゃれなスツール → 実は収納兼防災リュック
  • ナチュラルな木目のライト → 停電時は自動点灯
  • コンパクトな家電 → 停電時もポータブル電源で稼働

このように、“暮らしと防災をシームレスに融合”させるのが現代の新しい備え方です。

🛋️ リビングを「防災拠点」に変える3つの視点

① 【光】:停電しても安心のあかり計画

停電時、家族が集まるのはリビング。
だからこそ、明かりの備えは重要です。

おすすめの防災照明

  • 自動点灯LEDランタン:通常はインテリアライト、停電時は自動点灯。
  • USB充電ランプ:モバイルバッテリーやポータブル電源と連携可能。
  • ソーラー式テーブルライト:昼間の光で充電、夜はやさしい常夜灯に。

💡 ポイント:
あかりを「置きっぱなしOKなデザイン」で選ぶこと。
木目調やガラスシェードなど、**“部屋になじむ防災照明”**が人気です。

② 【電力】:小さくても頼れる“家庭の電源基地”

リビングの一角にポータブル電源を設置しておくのもおすすめです。
スマホや照明、テレビ、扇風機など、最低限の生活家電を維持できます。

家庭用におすすめのモデル

ブランドモデル名特徴
JackeryJackery 708コンパクトで静音。リビングにもなじむデザイン
AnkerAnker Solix C1000スマート外観+急速充電対応
EcoFlowEcoFlow RIVER 2 Maxソーラー充電対応・高速充電が魅力

📦 収納の工夫:
サイドテーブルやTVボード下に置いても違和感がないよう、
**「色調をそろえる」「コードをまとめる」**だけで印象が変わります。

実用例:

  • スマホを常時充電 → “平時の充電ステーション”にも
  • アロマライトや加湿器を接続 → 普段使いしながら充電チェック

③ 【収納】:「おしゃれ防災ボックス」で見せる整理

防災用品はリビングに置くと生活感が出やすいもの。
しかし、最近は“見せる収納”としての防災ボックスが増えています。

おすすめ収納アイデア

スタイル内容特徴
木製スツール収納懐中電灯・救急用品・水椅子やテーブルとして普段使い可
ファブリック収納ボックス非常食・マスク・電池ソファ下やテレビボードに収まる
壁掛けポケット型ライト・モバイルバッテリーすぐ手が届く“壁防災”

💬 Tip:
収納場所を「家族全員が知っている位置」に設定すること。
“どこにあるか分かる”ことが一番の備えです。

🌿 インテリアになじむ「見せる防災家電」おすすめ5選

アイテム特徴普段の使い方
LEDランタン(北欧調デザイン)ナチュラルウッド×金属フレーム間接照明・ベッドサイドライトに
木目調ポータブル電源家具のような外観・静音設計サイドテーブルとして常設
アロマ加湿器(USB給電式)停電時はモバイル電源で稼働癒し空間づくりにも
布製収納チェア中に防災グッズを収納普段はスツールとして使用
ソーラー充電時計電池不要・暗闇で自動点灯壁掛け時計として自然に配置

💡 デザイン選びのコツ:
防災用品=無骨ではなく、
“あえてインテリアの一部として見せる”ことで、
毎日の中で自然に点検・充電できるようになります。

🪑 「置き場所」を決めておくことが最大の防災

防災リビングづくりで最も大切なのは、
「どこに何があるか、家族全員がわかる」状態を保つことです。

配置の目安

  • リビング中央(家族が集まる場所):照明・電源
  • ソファ横 or 壁面:防災ボックス・収納スツール
  • 窓際 or ベランダ近く:ソーラーライト・充電器

🏠 チェックリスト:

  • 防災家電の位置を、家族で共有していますか?
  • 充電残量は定期的に確認していますか?
  • 子どもや高齢者も操作方法を知っていますか?

🔋 ふだん使いで“自動的に点検できる”工夫

“非常用”にしておくと、いつの間にかバッテリー切れや劣化が進んでしまいます。
そこで、防災家電を「日常生活の中で使いながら維持」するのが理想です。

例:

  • LEDランタン → 普段の読書灯として利用
  • ポータブル電源 → PCやスマホ充電に使用
  • ソーラーライト → 玄関・ベランダの夜間照明に
  • 簡易トイレ → アウトドアや車中泊時に使用して慣れておく

💬 これが“フェーズフリー防災”の本質。
「いつも使っているから、いつでも使える」。
防災のために特別な準備をしなくても、日々の暮らしそのものが備えになります。

🌈 家族の安心をデザインする「防災リビング」の魅力

“防災リビング”は、
「備えのための空間」ではなく、「家族が安心して過ごす空間」です。

  • 夜、明かりがやさしく灯る
  • 災害時も電気が使える
  • 必要なものが手に届く位置にある

それだけで、緊急時の不安は大きく軽減されます。

そして何より、日常生活でも心地よい空間であること。
デザインと機能を両立した防災家電こそが、
これからの家庭の“スタンダード”になっていくでしょう。

🧭 まとめ:防災は「暮らしの延長」にある

  • ✅ 普段使いしながら自然に備える
  • ✅ 見た目も使い勝手も快適に
  • ✅ 家族全員が操作・把握できる配置に

「特別な準備」ではなく、
“今日の暮らし”そのものが防災になっている状態

それが、“防災リビング”の最も大きな価値です。
あなたの家のリビングも、少しずつ「安心をデザインする空間」に変えていきませんか?

🔗 次回予告

次回は、
Vol.9|スマート家電で備える!災害時に役立つIoTテクノロジー⚙️
をお届けします。
最新のスマート家電・アプリ連携による“デジタル防災”の世界を解説します。

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