🍚 「温かい食事」が心を支える防災力
災害時、真っ先に困るのが“食事”です。
電気やガスが止まり、電子レンジもIHも使えない——。
そんな時でも、温かいご飯や汁物があるだけで、
体も心も大きく落ち着きます。
停電時の食事は、単なる栄養補給ではなく、
**「安心」と「希望」を取り戻す行為」**です。
今回は、電気がなくても使えるカセットコンロや防災炊飯グッズを中心に、
“食の備え”を徹底的に見直していきましょう。
🔥 停電時に頼れる「カセットコンロ」の魅力
電気もガスも止まったとき、
最も頼りになるのが**カセットコンロ(カセットガス式コンロ)**です。
着火さえできれば、すぐにお湯を沸かし、調理も可能。
使い方も簡単で、メンテナンスもほぼ不要。
「一家に一台」は、いまや防災の常識です。
✅ カセットコンロの主なメリット
- 停電・断ガス時でも使用可能
電気も都市ガスも不要。ガス缶1本で数時間使える。 - コンパクトで持ち運びやすい
キッチン・ベランダ・避難所でも利用OK。 - すぐ温かい食事が作れる
お湯・スープ・ごはん・缶詰の温めなど、多用途。 - 防災以外にも活躍
キャンプ・鍋料理・ベランダBBQなど、日常にも◎。
🧯 安全に使うための注意ポイント
- 換気を忘れずに!
室内使用時は窓を少し開け、換気を確保。 - テーブルの上は耐熱マットを使用
床や家具を焦がさないために必須。 - ガス缶(CB缶)は正しく保管
高温多湿・直射日光を避け、使用期限もチェック。 - IHヒーターの上では使用NG!
金属天板が加熱し、爆発の危険があります。
💡 防災用のガス缶は、最低3〜5本を常備しておきましょう。
(家族3〜4人なら2日程度の調理が可能です)
🍳 おすすめカセットコンロ(2025年版)
| ブランド | モデル名 | 特徴 | 価格帯 |
|---|---|---|---|
| イワタニ(Iwatani) | カセットフー達人スリムⅢ | 軽量&安定火力。家庭用の定番 | 約5,000円 |
| 岩谷産業 | タフまる Jr. | 防風構造・屋外にも強い | 約7,000円 |
| ニチネン | マイコンロ・テーブルトップ型 | 高火力3.5kW・安全装置付き | 約6,000円 |
| アラジン | ポータブル ガスストーブ兼用モデル | 調理&暖房の両用設計 | 約15,000円 |
🔥 ポイント:
「家庭内での使いやすさ+屋外での安定性」が選びの基準。
特に防風タイプは、台風時の屋外避難調理でも活躍します。
🍱 ごはんを炊ける!防災炊飯グッズの世界
「電気がなくても炊ける炊飯器」——そんな便利なアイテムが増えています。
最近は、水と熱源だけでお米が炊けるタイプが主流になっています。
🔹 主なタイプ
| タイプ | 特徴 | 利用熱源 |
|---|---|---|
| カセットコンロ炊飯鍋タイプ | 普段の鍋炊きと同じ。お米がふっくら | ガス火 |
| アルミクッカー・メスティン | 軽量・短時間調理。キャンプにも◎ | ガス火/固形燃料 |
| 発熱剤タイプ(モーリアンヒートパック等) | 火を使わず安全。水さえあれば加熱可 | 発熱剤反応熱 |
| レトルト型ごはんパック | 温めるだけ。調理不要 | 湯煎 or 発熱剤 |
🍚 防災炊飯グッズおすすめ(2025年版)
① アイリスオーヤマ「無加水調理鍋+炊飯モード」
- ガスでも使える多機能鍋。蒸気を逃さず、ふっくら炊飯。
- 2合炊きサイズで、家族分に最適。
- 約4,000円前後。
💡 ポイント: 普段の煮込み料理にも使える“フェーズフリー”設計。
② トランギア「メスティン(TR-210)」
- キャンパー御用達。アルミ製で熱伝導率抜群。
- ごはん、パスタ、リゾットまで幅広く対応。
- 約2,500円前後。
🔥 ポイント: カセットコンロでもOK。焦げにくく手入れも簡単。
③ モーリアンヒートパック「炊飯セット」
- 火を使わず、水と発熱剤で加熱調理。
- 室内・車内・避難所でも安全に使用可。
- 約1,500円前後(使い切りパック)。
💧 ポイント: 水を注ぐだけで発熱!火気厳禁の避難所で重宝。
④ 尾西食品「アルファ米シリーズ」+「湯せんパック」
- 非常食の定番。5年保存可能。
- お湯 or 水で戻すだけで食べられる。
- 炊飯グッズと併用で温かいごはんにも。
🥢 ポイント: ご飯だけでなく、ピラフ・おこわなど味のバリエーションも豊富。
☕ 一緒に備えたい「お湯グッズ」
食事だけでなく、「お湯」があるとできることは格段に広がります。
- カップスープ・インスタント味噌汁
- コーヒー・紅茶でリラックス
- 哺乳瓶の消毒
- タオルの温め
カセットコンロがあれば、わずか3分で500mlを沸騰。
また、固形燃料+ミニ鍋を用意しておくと、屋外や避難時にも対応可能です。
🧺 調理時に役立つ小物・サポートグッズ
| アイテム | 用途・ポイント |
|---|---|
| 耐熱シート・新聞紙 | テーブル保護・断熱対策 |
| シリコン鍋つかみ | 火傷防止・安全調理 |
| 紙皿・割り箸・ラップ | 洗い物を減らす工夫 |
| ジップロック・保存容器 | 作り置き・温め直しに便利 |
| 水のいらない除菌ウェットティッシュ | 調理後の衛生確保 |
💬 Tip:
防災用の調理セットを1箱にまとめておくと、停電時もスムーズに行動できます。
🏡 「食」を守ることは「暮らし」を守ること
災害時の食事は、体力回復だけでなく、心の安定剤にもなります。
冷たい非常食ばかりでは、気持ちも沈みがち。
温かいスープ、ごはん、飲み物があるだけで、
家族の笑顔が少し戻ります。
そして、これらの道具は決して「特別な防災用品」ではありません。
- カセットコンロ → 冬の鍋料理やキャンプに
- メスティン → お弁当・アウトドアに
- 発熱剤パック → 非常時だけでなく旅行・登山にも
“普段も使える=いつでも使える”。
それが、本当に頼れる防災グッズの条件です。
🔋 まとめ:温かいごはんが、希望をつなぐ
停電しても、お湯が沸かせる。
ガスが止まっても、ごはんが炊ける。
そんな「自分で食を守れる仕組み」を持つことで、
どんな状況でも“生きる力”が生まれます。
- ✅ カセットコンロで「火」を確保
- ✅ 炊飯グッズで「食」を確保
- ✅ 湯せん・発熱剤で「温かさ」を確保
小さな1台、小さな鍋が、非常時には大きな安心を生み出します。
今こそ、「食の防災」を家に取り入れましょう。
🔗 次回予告
次回は、
Vol.6|断水でも清潔キープ!防災シャワー・携帯浄水器・簡易トイレ特集🚿
をお届けします。
「水の備え」がテーマ。衛生を守るための最新アイテムを詳しく紹介します。
